【書評】人生100年時代の指南書:LIFE SHIFT(ライフ・シフト) /リンダ・グラットン

書評

あらゆる年代の人に読んでもらいたい本!

読了後、
女性の社会進出、教育の多様化、健康の維持、人的ネットワーク、自由だけど戦略的な生き方
の重要性をひしひしと感じました。

30代までにこれからの人生設計をたてるにあたって
絶対に読んでほしいと思いましたが、

70歳でも100歳まであと30年あることから、
この本を読んで行動に反映できるところがあると思うので
ぜひ読んでほしい と感じました。

ろこ
ろこ

本書でも「何歳でもエクスプローラーになれる(p235)」と記述があります。

読んだきっかけ

最近この手の本を書店でよく店頭に並んでいるのを見かけますが、
その中でもこの本がブームのきっかけかなと思ったので読みました。

ブクログ上でも5072人が本棚に登録しており、★は3.88(max5点)
注目の高さが伺えます。

印象的だった点


この本は学ぶところ、実践したいところが多く、
本があっという間にふせんだらけになるほど、
印象的なところが数多くあった本です。

※ふせんをつける読み方は、樺沢紫苑さんの「読んだら忘れない読書術」
という本で紹介されており、実践しています。

厳選して3点ご紹介します。

1.女性の社会への参画の問題は世界共通であること。

roco
roco

「この本、日本人が書いてないよね?」と思いました


例えば、男女平等について。
アメリカでも女性がパートタイムで働いている人の割合が
不釣り合いに大きいそうです。

また、国際労働機関が2015年に発表した報告書によると、
男女の賃金格差がなくなるまでにあと70年かかるとのこと。
それは、女性が上級管理職についている割合が少ないためだそうです。

私は、アメリカでは女性も男性と平等に働いていると思っていましたが、
それは「日本よりかは」という意味だったことに気が付かされました。

世界の国々も女性をいかに社会に参画させるか、参画できる社会かということが、
100年時代で生き残れる社会の課題になっていることわかり、
とても印象的でした。

また、働き方に柔軟性を求めると報酬が少なくなり、
女性の方が生涯賃金が少なくなるという考察も紹介されており、
とても示唆に富んだ内容です。

2.大学には今すぐ大きな変化が求められている

長い人生では学習と教育が一層重要になります。

10~20代で学んだことが100歳までスタンダードな知識でないのは、
本書を読まなくても実感として感じるのではないでしょうか。

(例えば、携帯ゲームを考えると
 初代ゲームボーイは電池が4本も必要だったのに、
 任天堂switchは充電式で、
 比較対象にできるのか疑問なくらい違いますよね?)

しかし、人生の途中で学びたいまたは、学ぶ必要があるとき、
どこで学べばよいのでしょうか。

そのニーズを満たすため人生100年時代には、
教育機関の対応や役割が大きくなっています。

ところが、国立大学のような教育機関はお堅い機関ゆえに
大きな変化を迅速にできないという特徴があります。

特に、日本では財政問題もあり、すでに国立大学の存亡自体が危ぶまれている状況です。

さらに、公開オンライン講座が世界規模で広がりを見せており、
「大学の変化は慎重に・・」と言っている場合ではない時代に
すでにはいってきているのではないかと考えさせられました。

国の方針でも、「多様な世代に開かれた・・」という感じのフレーズがよくあります。
しかし、夜間講座を開講するためには、1人の教授が平日授業などの通常業務をして、
夜間講座も・・と残業代等が発生し人件費がかさみます。
また、労働時間的制約の問題なども考えられます。

そもそも身体的負担が大きすぎて担当してもらえるかも疑問


かといって、他の講師を夜間講座用に雇用するとなると、

人件費に加え雇用の安定の問題がでてきてしまい、
実現しにくい・・という問題が考えられます。

つまり、「多様な世代に開かれた・・」大学を作るには
大学だけでなく法整備も必要でかなり大きな壁があるということです。

しかし、これからはこのような問題を乗り越えられる大学が生き残れる大学です。

講義を受ける側としては大学以外の方法で
専門的なことを学ぶ手段も台頭してくることが予想されるため、
教育の多様化に期待が感じられました。

3.健康に老いる

本書を読むと、
人生100年時代、70歳からでもまだまだできる!と期待が持てる内容です。
が、それは本人が健康であるという大前提のもと話が進んでいきます。

本書によると、不健康な期間は今後短くなるが、
それは公衆衛生、啓蒙キャンペーン、生活習慣の改善で決まるそうです。

サラッと書いていますが、

roco
roco

不健康な期間の短縮は勝手になるのではなく、
ひとりひとりの意識で決まるのです。


学びたいこと、やりたいことがたくさんある人生100年時代。
自分の健康管理に気を配ることが一層重要になってくることが理解でき、印象的でした。

本書のまとめ

本当に内容が盛りだくさんで、どんな読者でも気づきが見つかる本です。
厚い本なので読むのに抵抗があるかもしれませんが、
ひとつのトピックは10分程度で読めるので細切れに読むのにぴったりの本です。

以上、「【書評】LIFE SHIFT(ライフ・シフト) /リンダ・グラットン」でした。

お読みいただきありがとうございました。

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