【書評】サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福/ユヴァル・ノア・ハラリ

書評

こんな方におすすめ

・歴史に苦手意識がある
・おもしろい歴史の本が読みたい
・歴史の認識を変えたい
・人類の歴史と文明について興味がある
・知的好奇心を刺激したい!

「歴史に興味が全くない自分でも夢中で読めた1冊」

本書は、歴史に興味がない自分にとっては
どの項目も「そのように今につながっているんだ!」
という知的好奇心を刺激する発見が
盛りだくさんでとても興味深かったです。

きっかけは、ホリエモンさんの著書で
おすすめされていたことでした。
読んでみて
「人類の歴史を学ぶことは
人類がどう虚構を運用してきたかを
学ぶことに近い」と感じました。

牛についての記述がそのとおりなのですが胸が痛む

特に、人間の次に繁栄した動物、「牛」についての記述は、人間の利益のためにどうしても牛の「動物」としての尊厳を無視しなければならない、そもそも、牛だから「尊厳」があるのか・・ということを考えさせられ、胸が痛くなりました。
つまり、人間の想像の中では、牛に「尊厳」があるとは簡単に想像できます。
しかし、牛は人間に意志を伝える言語をもっていないので、「牛にも尊厳を!」と主張するのは、人間の虚構の範囲を出ないのではと考えました。
また、主張したところで世界の全ての牛が自然に返されるわけがないこと、家畜が野生に戻れるのか疑問であることが容易に想像できました。
牛は、ホモ・サピエンスが生きるために長い歴史の中で飼われてきた結果、家畜以外の生き方を失ってしまったかもしれないと感じました。

多くの人が財産だと思っているものは、人間の想像力から作られた虚構が多いことを知ることができ、虚構という視点から世の中を見ることができるようになった点でこの本に出会えてよかったと感じました。
(世の中には虚構が多すぎて、呆然としそうになりますが)

この本は歴史の本ではなく、人類がつないできたノンフィクション

学校での歴史は「○年 △が□した」というように、それが現在のどのような状況につながるが見えてこないがゆえに無機質な暗記科目のようなイメージが私にはついていました。
でも、そうではない、「ホモ・サピエンスの今まで続く物語」としてのノンフィクション的捉え方があるのだということを本書では気がつくことができました。

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 常識は固まったものではなく、時代の変化とともに変わるものと思わされた1冊。
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