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【書評】『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』は確かに一生モノの課題図書だった

書評

本屋大賞2019 ノンフィクション本大賞受賞作品を始め
数々の賞を受賞した作品

本書の簡単な説明として
Amazonの内容紹介を引用します

優等生の「ぼく」が通い始めたのは、人種も貧富もごちゃまぜの
イカした「元・底辺中学校」だった。
ただでさえ思春期ってやつなのに、毎日が事件の連続だ。
人種差別丸出しの美少年、ジェンダーに悩むサッカー小僧。
時には貧富の差でギスギスしたり、アイデンティティに悩んだり。

世界の縮図のような日常を、思春期真っ只中の息子と
パンクな母ちゃんの著者は、ともに考え悩み乗り越えていく。

引用amazon.co.jp
こんな方におすすめ

・人種差別や貧困など社会問題に興味がある人
・海外(イギリス)のリアルな学校教育について興味がある人
・『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の内容をざっくり知りたい人

なぜ「一生モノの課題図書」といえるのか

ろこが考える「一生モノの課題図書」の条件

1.読みやすさ
2.内容
3.好きなフレーズがあるか

1.読みやすさ

私は、2日(スキマ時間と朝1時間)で読了できました。

それだけ読みやすいです!

小学生から読めるわかりやすさです

そして、話題が人種差別や貧困など
ヘビーにもかかわらず
終始明るく、日常会話な感じで進むので
読んでて気持ちが暗くなりません

「サピエンス全史(上・下)/ ユヴァル・ノア・ハラリ」は
内容が盛りだくさんで頭がパンクし、
時間がかかりました

書評はこちら!

サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福
サピエンス全史(下)文明の構造と人類の幸福

2.内容

本書では、移民や、経済格差など
さまざまな「社会問題」が子どもたちの生活に
直結している現状を知ることができます

外国人住民が増えている日本でも他人事ではないと思います

しかし、そのような問題でさえ
子供自身の力で共存できた例があるということが
感じられ、前向きな気持ちになれます

ろこ
ろこ

読み返して社会について考えたい
と思いました!

3.好きなフレーズがあるか

ろこ
ろこ

いくらためになる本でも
好きな本じゃなきゃ課題図書としておすすめできない

ろこの好きなフレーズ

「自分たちが正しいと集団で思い込むとクレイジーになるからね」

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー p51

考えを主張すること自体は悪くないのですが、
人間は群れやすい性質ゆえに
行き過ぎるとクレイジーになっている状況

心当たりありませんか?

でも、決めつけないでいろんな考え方をしてみることが大事なんだって(中略)それがエンパシーへの第一歩だって

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー p124

エンパシーとは自分で誰かの靴を履いてみること
辞書的に言うと「他人の感情や経験を理解する能力

日常生活では固定観念で決めつけていることばかり
と大人になってから気が付きました

イギリスではこれを期末試験もある
れっきとした授業として学んでいることに驚きました

日本でも「道徳がテスト科目」になりましたが
エンパシーについても学んでほしいなと感じました

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伝統的な婚姻というものがなにか守るべきものであるような前提こそがおかしいのであり、

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー p167

固定観念、慣習や伝統って変わってはいけない大切なもののように見えて
今の時代ではきゅうくつになるときがある気がしています

それは、現実と伝統の間にギャップがあるからです

でも、固定観念を押し付けたい人が多いのも現状

本書でも「日本人の母なら日本語を教えろ」と著者に説教してくる
男性が登場しますが、
この人に「時代遅れですよ」といっても絶対通じないと思います

そんな人とも自分が折れて
うまくやっていくのが「多様な価値観の共生」?

それとも、次の世代の価値観を変えていくのが
「多様な価値観の共生」でしょうか、
考えさせられました

若い世代が「いろんな価値観のある人と話し合って
うまくやるのが当たり前」と
柔軟な「価値観」になるよう
学校や家庭で教えることが大切と感じました

文字ではとても簡単ですが・・

まとめ

本書は大人はもちろん、子供にもぜひ読んでほしい本です

なぜなら、読みやすいし、
多様な価値観の中で生きる」ってこういうことか
というのが感じられるからです

現代社会の問題について明るく考えたいときにおすすめの一冊

ろこ
ろこ

私は2020年のGW中に2回読みました!

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